氏名 | ||
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評価助言委員 | 忠田 正 | 岡山県教育庁指導課長 |
中島 亮 | 株式会社中国銀行総合企画部 | |
則次 俊郎 | 岡山大学大学院自然科学研究科長 | |
原田 勲 | 岡山大学名誉教授 | |
後藤 邦彰 | 岡山大学大学院自然科学研究科教授 | |
味野 道信 | 岡山大学大学院自然科学研究科准教授 | |
実施推進委員 | 原田 勲 | 実施責任者:岡山大学名誉教授 |
後藤 邦彰 | 岡山大学大学院自然科学研究科教授 | |
味野 道信 | 岡山大学大学院自然科学研究科准教授 | |
大嶋 孝吉 | 岡山大学大学院自然科学研究科教授 | |
高橋 卓 | 岡山大学大学院自然科学研究科教授 | |
稲田 佳彦 | 岡山大学大学院教育学研究科教授 | |
岡田 耕三 | 岡山大学大学院自然科学研究科准教授 | |
杉本 学 | 岡山大学資源生物科学研究所准教授 | |
田村 隆 | 岡山大学大学院自然科学研究科准教授 | |
鈴木 孝義 | 岡山大学大学院自然科学研究科准教授 | |
藤田 八洲彦 | コーディネーター |
名前 鳥越裕恵
出身地 岡山県 出身大学 岡山大学理学部化学科 現在 岡山大学大学院自然科学研究科 分子科学専攻 化学に興味を持ったきっかけ 小学生の頃から理科は好きでした。日常の中で「なんでだろう」と思っていたことが分かり、いろいろな現象が起こる理由が明らかになっていくことにおもしろさを感じていました。 中学生になり、生きている世界に存在しているほとんどの物体が百個程度の元素の組み合わせで成り立っていることに驚きました。また、組み合わせについても少し違うだけで全くべつのものになってしまうということにも興味をもちました。 こうして化学のおもしろさに惹かれて大学では化学を学んでいます。しかし、その世界を知れば知るほど見えていない部分に気付き、もっと知りたいことが現れます。 研究テーマ 無機化学 扱っている材料はゼオライトです。身近なところでは、沸騰石や脱臭剤として使われています。ゼオライトには小さな孔があいているために、においの元となる分子を始め、様々な分子を吸着することができます。また、ゼオライトにはもともと正の電荷をもったイオン、陽イオンが含まれています。この陽イオンを別のものに換える(イオン交換)ことにより、新たな性質をもつゼオライトを作ることができます。 私は金属イオンで交換したゼオライト(金属イオン交換ゼオライト)について研究を行っています。私はこの金属イオン交換ゼオライトが通常では吸着するはずのない分子を吸着するという現象を見つけました。 さらに、この吸着現象はただ孔の中に入っているというわけではなく、金属イオンと化合物を作っているような状態になっているということが分かってきました。吸着している分子の性質を考えると、驚くべきことであり、学術的に大変面白い現象です。 なぜこの様な現象が起こるのかを解明するべく、日々研究に励んでいます。 趣味 映画を観ること。美術館・博物館巡り。 趣味にしたいこと いろいろなところにいって、きれいな景色を見て、その地域の文化や生活を感じたいです。目指すは全都道府県制覇!海外へももちろんいきたいです。 よく読んでいた本 何か特定の本を読んでいたわけではありませんが、図書館で目に留まったものを読んでいました。面白い本を見つけては、その作家の本を飽きるまで読むという選び方をしていました。図書館が好きで、学部生のころは図書館でボランティアをしていた時期もありました。そのときには、司書の方にお勧めをきいて読んでいました。 本を買うとなると高いものですが(専門書となるとなおさら)、図書館は何冊読んでも無料なのでおすすめです。蔵書に限りがありますし、新刊は手に入りにくいですが、うまく活用してみてはどうでしょうか。 こどものころなりたかったもの 友達に会える学校が大好きだったので学校の先生になりたかったです。中学・高校のときも同じです。理科の先生になって、理科の楽しさ・面白さを伝えたいと思っていました。 男性教師ばかりの中で女性教師がいれば、女子生徒の持っている理科に対する苦手意識が少しでもなくなるのではないかと考えていたからです。なので、先取りコースの一員として理科の面白さを伝える機会に恵まれてうれしいですし、女子コース生の励みになればと思っています。 所属していたクラブ 中学・高校と吹奏楽部に所属し、クラリネットを吹いていました。高校のときは部長をしていました。部活動は本当にいい思い出になっていますし、そのときの仲間とは今でも良い友達です。 女性で理系 女性で理系だからといって特に困ったこと・良かったことというのはありませんが、理系に進むと決めたときに家族や親戚から「女の子なのに・・・」とはいわれました。確かに理系の女性の割合は少ないです(昨年まで研究室では紅一点でした)。しかし、文系理系を問わず、研究するにあたり性別など関係ないと思います。求められるものも同じですし・・・ あえて不利な点を挙げるならば、体力です。やはり実験を行うとなると、体力勝負になることもあります。そうなると、個人差ももちろんありますが,女性は男性に劣ってしまうことがあるのではないでしょうか。こればかりはどうしようもないですが、工夫し男女お互いにカバーし合えば問題ないと思います。 学外の実験施設や、学会などでエネルギッシュな女性研究員の方を見かけるたびに、研究に性別など関係ないと感じると同時に、このようでありたいとあこがれています。 大学生活・研究生活 研究室に配属になってから、学部生のころの生活とはガラッと変わってしまいました。学部生のころは自宅から通っていたのですが、朝早く・夜遅くなるということで四年生から下宿しています。 たいていは朝九時ごろに登校し、八〜九時ごろに帰宅していますが、長時間にわたる実験があると早朝から日付が変わるくらいまで、となることも・・実験の合間にはデータ解析を行ったり、論文を読んだりしています。月曜日の午前中にはゼミがあり論文紹介と実験報告を行っています。 大学での実験のほかに、私の所属する研究室では外部施設での実験も行います。使用できる時間が決まっているので、普段の実験よりハードスケジュールですし準備も大変ですが、普段とは違う世界を見ることのできる良い経験になっています。 コース生にむけて一言 皆さんの科学に向き合う姿勢、きらきらと輝いている目を見るとこちらも負けていられないぞ、という気持ちになります。 お互いによい刺激となるように、高めあいながら科楽(かがく)しましょう!! |
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