高校生のための先端科学技術体験合宿プログラム
サイエンスキャンプ2013 岡山大学会場
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【2013/8/11(日) 2日目】
(1)『体温で発電できるか? −熱電発電で低炭素化社会を実現−』
講師:野原 実
概要:「熱電発電」について/熱・電気の学習/熱電変換材料の仕組み 等
【受講生の感想】
◆ペルチェ素子で発電したり、熱を移動させる実験が面白かった。これを実社会に応用できれば世界は凄く変わるなと思ったけれど、新しい物質を探すのもなかなか大変なんだなと思った。
◆最初に手回し発電機を回した時に、白い板の温度が変化したことに驚いた。熱の損失や廃熱が7割以上も占めることにも驚いた。熱電発電を通して温室効果のことをより理解することができた。
◆先生のとても熱い講義が、僕たちの心に訴えかけたことは間違いない。この体験を通じて、このエネルギ−効果の分野についてもっと深く知りたいと思った。
◆熱電発電は本当に新しい発見で驚いた。質量の流れが熱流というのにも、びっくりしたし、本当に感動した。また、自分の体温で電気が作れたり、余った熱からも発電できたり、発明ができたら、すぐ実用化される工学部的な研究にも興味が持てた。
◆今回、初めて熱電発電のことを知り、その理論が面白いと感じた。仕組み等の説明もわかり易く、実験もとても楽しかった。家に戻ってから、ペルチェ素子を買いたいと思った。
◆話を聞いて「お、使えそうじゃん」ととてもワクワクした。大学に入って論理的に理解して、色々やってみたい。この講義で「誰にでもわかり易い科学」というのを広めたい。という夢を見つけた。
(2)『極限の世界』
講師:小林 達夫 / 荒木 新吾
【受講生の感想】
◆固体になるのは、温度だけでなく圧力でもできるのだというのが今日一番の衝撃だった。極限の中の極限だった。こういう実験を自分もしてみたいものだ。
◆ダイヤモンドの圧力で水が氷になる瞬間は感動した。
◆超高圧下で水の挙動を自分の目で確かめるというのは、とても新鮮だった。水には15もの相が有るということを知って驚いた。いつか他の相も見てみたい。
◆圧力を上げると水があんなに一瞬で姿を変えることを初めて知った。また、顕微鏡を上手に使う先輩が「理系の女子」という感じで、とてもかっこ良く感じた。
(3)『低温に関する講義と液体ヘリウムを用いた極低温実験』
講師:大嶋 孝吉
概要:講義「超伝導実験のための知識」
実験「液体窒素を用いた実験 熱起電力、抵抗値温度変化、液体ヘリウムの観察、減圧による超流動転移、
金属の超伝導転移」
【受講生の感想】
◆世の中にはこんな世界もあるのだなと、びっくりさせられた。液体ヘリウムはもう見る機会が無いだろうと思うほど貴重だった。
◆液体ヘリウムの泡が無くなる瞬間を見ることで来て良かった。
◆化学の授業で習ったボイル・シャルルの法則を見て確認することができて面白かった。
◆通常では見られない窒素や酸素の液体・固体や、極低温下でのみ起こるヘリウムの超流動などを見ることができたことは非常に感激した。特に超流動では、泡が出ていたのが急になくなり、透明になったのは凄くきれいだった。でも壁に這い上がるのが見えなかったのは残念だ。
(4)『コミュニケ−ション講義(英語)』』
講師:Christopher J.Creighton
概要:科学コミュニケ−ションの手法
【受講生の感想】
◆研究をするのに大切なこと、実験と考察と検証について英語でコミュニケ−ションをした。
◆フライングペ−パ−の実験を通して、実験に必要な英語や重要な実験のポイントを学んだ。英語は好きなのでとても楽しかったけど、ばりばり英語で喋れる人がいて、もっと頑張らなきゃいけないなと思った。
(5)『交流会@岡山県青年館』
参加者:岡山大学教員/大学院生/大学生/アドバイザ−
【受講生の感想】
◆大学教授や大学院生との交流を通して、自分の知りたかったことがしっかり聞けた。
◆沢山の人や教授と話せて、わからなかったことも解決できて、本当にいい交流会だった。みんなの絆が深まったのではないかと思う。明日への原動力にして、また頑張っていきたい。
◆このキャンプの日程の中で一番良く喋った。大学のことも色々聞くことができ、メンバ−とも沢山話ができた。難しそうなことを話している人もいて、驚くことばかりだった。
◆みんな、普段から物理に関わっていたり、そうでなくても物理が大好きな人たちだったので、とても楽しい時間だったし、自分の生活にも生かせそうだと思う話も聞けた。大学生の生の声を聞けたのも貴重な体験だった。この交流会で知った初めてのことをこれからも忘れないようにしたい。