高校生のための先端科学技術体験合宿プログラム
サイエンスキャンプ2013 岡山大学会場
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【2013/8/12(月) 3日目】
(1)『超伝導を量子力学の理論から理解すると』
講師:市岡 優典
概要:超伝導の理論的理解についての主要な概念の紹介
【受講生の感想】
◆いよいよ本題に入ってきたという感じだ。1日目のデモンストレ−ションで、超伝導体が浮いたとき、理由が全くわからなかったけど、この3日間の講義を通して理解することができた。あらためて問題に戻ってみると物理って面白いなあと感じたり、もっと知りたい!!という意欲が湧いてきた。
◆高校生でも理解できるような内容で良かった。今までのぼやけた理解が少し解消された。
◆とても難しかったけど、理論から理解することも大切だと思った。今日理解できなかったことを家に帰ってじっくり調べて
少しでも理解しようと思った。
◆とても面白い内容であったが、触れているのは氷山の一角であることを実感した。絶対に深く知りたいと思った。
(2)『X線でみる物質の構造』
講師:野上 由夫
【受講生の感想】
◆これまで何週間もかかった物質の構造解折がたった一時間程度でできることに感動した。これから技術が進歩していくと、もっと早くなるのかと思うとわくわくする。
◆X線で物質の構造を観るのは初めてだった。元素が何からできているかなど、実際目で見ることができないことをX線で見ることができて感動した。
◆小さいものを見るから波長の短い波を使うということに、なるほどだと思った。シンプルに考えるということを大事にしたい。
◆短時間で原子の立体的な配置まで分かったことには驚いた。大学の学びの高さを実感した。
◆生物学の教科書に載っている図(写真)が実際に撮れるということを実感した。シュレ−ディンガ−方程式が理解できるよう
になったら、もっと楽しい世界が広がるんだろうなと思う。
(3)『磁気特性の温度変化測定』
講師:味野 道信
『超伝導体の電気伝導度 温度変化測定』
講師:俣野 和明
【受講生の感想】
◆1日目に作ったYBCOが上手く出来上がっていてホッとした。超伝導体の性質が目で感じられ、Rが0になった時は感動した。
◆実際に超伝導に入る温度と、2つの側面から測定した。どちらも、とてもいいデ−タがとれたと思う。チュ−タ−の方がとても器用で、どこが最適な位置がどこか知っていて凄いと思った。
◆温度を測るしくみやマイスナ−効果をきちんと理解した後だったので、とても楽しい実験だった。液体窒素やコンピュ−タを
使って本格的な実験ができた。自分たちの手で作った超伝導体を自分たちで測定できて、とても貴重な経験だった。
◆超伝導が物質の相転移によるものだということが凄く面白かった。どのような相転移が物質の内部で起こっているのか、
とても興味深い。
◆通常では見られない窒素や酸素の液体・固体や、極低温下でのみ起こるヘリウムの超流動などを見ることができたことは非常に感激した。特に超流動では、泡が出ていたのが急になくなり、透明になったのは凄くきれいだった。でも壁に這い上がるのが見えなかったのは残念だ。
■『本日の感想』
【受講生の感想】
◆先生方の話を聞いて、物理ってこんなに面白いんだと充分過ぎるくらいに実感した。家に帰ってから物理の本を読みまくりたい。全国の理科大好きな仲間といることができて幸せだった。これからも交流をはかって、良い仲間として勉学に励もうと思う。
◆理論では、よくわからないことがわかり、実験では、いいデ−タがとれて実際に自分の目で見ることで理解が深まった。
◆今日の講義は今までよりレベルの高い講義だったと思うけど、高校生のための講義ではなく、大学生が勉強する内容を
そのまま教えて貰えて、分からないなりに良い経験ができた。実験の時間はとにかく楽しい時間だった。