高校生のための先端科学技術体験合宿プログラム
サイエンスキャンプ2014 岡山大学会場
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実施期間
2014年8月09日(土)〜 8月12日(火) 【3泊4日】
会 場
岡山大学大学院 自然科学研究科 (岡山市北区津島中)
〔宿泊:岡山県青年館〕
対象
高校生(20名)
参加費など
プログラム期間の実習参加費・宿泊費などは不要です。
(食事代の一部として当日2,000円を徴収します。会場までの交通費は、自己負担となります。)
キャンプの概要
酸化物超伝導体の、試料の作成から測定、解析、議論、成果発表までを一連のプロセスとして体感し、研究者としての生活における魅力を理解することにより、今後の自主的な学習や目標に向かう意欲を育むことを目指すプログラムです。
また、セラミックスなど酸化物超伝導体の周辺物質の特性を電子論から学び、それらに共通する物理的根幹現象を学びます。
合宿の中で、科学好きの新しい仲間や大学生、大学教員などの研究者との交流を深めて、科学研究への意欲を高めます。
【キャンプのプログラム内容】
(1)「超伝導体の合成と測定」実験
銅酸化物高温超伝導体の試料作成を参加者自らで行います。
原材料を必要な分量(モル比)に秤量したのち、均一になるように十分に混ぜ合わせます。
その後、押し固めてペレットを作成して電気炉に入れて加熱して反応させます。
3日目には、できあがった試料を使って電気抵抗や磁気的な特性の温度変化を測定します。
この時必要な、測定技術の修得や測定装置の作成なども実習します。
(2)「超伝導と量子効果」講義
超伝導状態は、通常は負電荷同士で反発しあう電子が周りの原子の協力によりお互いに引力を及ぼし合った結果、2つの電子がペアを作ることで発生します。
この超伝導発生メカニズムや日常生活の常識とは異なった量子効果に関して、入門レベルからの解説を行います。
(3)「極限状態−極低温、超高圧、強磁場の世界−」 演示、説明、体験
液体ヘリウムを使う極低温実験装置、高圧の発生装置、そして超伝導磁石を使った強磁場装置などを見学・体験します。
極低温実験では、液体窒素や液体酸素、液体ヘリウムの観察も予定しています。
また、関連する物性実験の講義や見学も行います。
(4) コミュニケーション
科学研究を進めるための重要なポイントを大学教員や大学院生との交流会などで学びます。
また、科学のコミュニケーションに欠かせない英語に関する体験講義も行います。
(5)実験結果発表会
自分たちで作製した試料を測定し、超伝導の特性などに関する実験結果をまとめて発表会を開催し、議論を行います。
4日間に学んだことをしっかりまとめてください。