岡山大学大学院自然科学研究科 先端基礎科学専攻(物理学・数学・地球科学)  
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 1.[Spring8 実習の感想]

SPring8 実習報告

具体的なイメージがつかむことができました


数理物理科学専攻 学籍番号41419135      氏名 宮崎 靖子

 今回の先端放射光科学実習において大学で勉強していることが、会社でどのように使われているのかを知ることが出来たことが一番の収穫でした。授業ではSPring−8での実験の話は良く聞いていたのですが、いまいち加速器がどんな風にすごいのか、実際どのような研究に役立っているのか、その実験がどんな形で社会に出ているのかイメージしにくかったので、実際企業の方と実験をすることで具体的なイメージがつかむことができました。加速器での実験は自分の生活とはかけ離れた製品を扱っているのだろうと思っていたのですが、家電製品の一部に使われていたりしているのを知り、とても身近なものだったんだなと実感しました。また、化粧品の会社の方たちが来ていたりしたので、実は世の中には加速器で実験されて、実用化されている製品が多いのだろうなと思いました。これからは商品を見るときも、これはSPring−8で実験された物なのかどうなのか考えながら見てみようと思いました。また、地学系の研究者の方たちが来ているのにも驚きました。生物系や、化学、物理系の実験が行われているというのは、授業や一般公開で聞いたり、見たりしていたので知っていたのですが、地学系の実験をやっているのは初めて知りました。どんな内容の実験しているかは詳しく理解できなかったのですが、幅広い研究の分野に使われているのだなと実感し、改めてSPring−8の偉大さが感じられました。
 実験に関しては、私は普段、実験は全くしない上に、幼い頃から「不器用」だと言われ続けてきたので、同じグループの人たちや、SPring−8の方に迷惑掛けないかと不安だったのですが、試料のタブレットを作るときも、計測のときも丁寧に手ほどきをしていただいたおかげで、足を引っ張らずに済んだので、一安心でした。また、計測中や試料作成時に、企業の方のお話やSPring−8の方のお仕事の事や、なぜ今の職を選んだか、企業はどの様な人材を求めているかなどのお話が聞けて、将来のことについて深く考えさせられました。そしてSPring−8の方に実験中不思議に思ったことや理解できなかったことを聴くと、解かりやすく、且つイメージしやすいように話してくださったり、装置を動かしているときにどの装置が何の役割をしていて何を測っているかなど、実験ハッチの小窓から覗きながら教えていただいたりできて、とても参考になりました。私も誰かに質問されたら、質問者が聞いてよかった、よくわかったと思ってくれるように説明できるようになりたいと思いました。
 そして、今回の実習では工学部の人たちと地球学科の人と一緒に実習をやったため、他の分野の研究のお話や、実験風景や研究内容を聞いたりすることで、いろんな研究分野があることや、自分がいかにのんびり研究を行っているかがわかりました。もっと目標をもって研究をやっていかなければならないと反省しました。
 今回の実習で、加速器について学べただけではなく、実験の面白味や、いろんな研究分野の人と交流できたことがとても自分のためになったと思います。

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