講義「宝石の原石が示す不思議な色や形」

    
     講義「宝石の原石が示す不思議な色や形」


         

  • 日 時 : 2013年06月08日(土)13:30〜16:30
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  • 講 師 :  山川 純次 岡山大学大学院自然科学研究科助教
         
  • 場 所 : 岡山大学大学院  自然科学研究科棟1階【N24】 〔MAP〕
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  • 内容紹介 :
     ショップの店頭でキラキラと輝く宝石たちですが,これらのほとんどは地球の活動の結果として生成した「鉱物」と呼ばれる物質です。
     宝石の形にカットする前の原石の状態での鉱物は不思議な色や形を持っていますが,それらは鉱物の原子構造を反映したものです。
     ですから,鉱物の色や形を詳しく調べて行くと,鉱物やそれを含む岩石の成り立ちの過程を推定することができますし,地球の活動の歴史を推定することができるのです。
     今回の講演では,ただ単に綺麗なだけではない宝石の色や形の不思議について,地球科学者が一般の方にもわかりやすく解説します。
  •  【受講生の感想】 

    ◆鉱物の科学的な分析以外にも、日常生活で使えそうな知識を教えて頂き、非常に参考になった。私の高校には「地学」という分野は無いので、久しぶりに地学の面白さを覗くことができた。
    ◆宝石によって地球の歴史についてわかることに驚いた。宝石の重要性が分かった。
    ◆偏光板を使った見分け方が面白かった。鉱物の人工合成も歯車の軸受けに使われたりして、便利な面もあるし、怖い面もあるのが分かった。
    ◆宝石の色や形で、どのように出来たのか、どんな場所で出来たのかが分かることに驚いた。運動場の石も花崗岩だと聞いたので、詳しく見てみようと思う。
    ◆今日の講義は、自分にとって無知の領域である「宝石」の分野だったが、とても面白く、興味深いものとなった。ダイヤモンドが合成でできることには、かなり驚かされた。
    ◆カラ−ダイヤは放射線で色を付けること、人工で作れることが分かって凄いと思った。
    ◆鉱物のニセモノと本物の見分け方やその根拠について、それらの成り立ち、でき方についての話がとても面白かった。宝石は溶岩で全て出来るものだと思っていたが、それ以外のものもあると知って驚いた。宝石(鉱物)ができるのには、温度と圧力が非常に重要であることが分かった。また、成分が同じでも構造で鉱物になるかならないかが変わることも分かって良かった。全体的にとても面白い講義だった。
    ◆今回の宝石の話も面白く、とても為になった。宝石について深く掘り下げるいい機会になった。特にム−ンスト−ンのシマシマ(By偏光板)の話はとても興味深かった。
    ◆鉱物のでき方や成分、偽物の見分け方など、色々なことが分かった。図が多くて分かり易かった。
     【保護者の感想】 
    ◆日本地質地図が興味深かった。学生時代の地学は、ただ暗記をしていただけで苦痛だったが、今日は大変面白かった。鉱物の色についても、影響を与える放射性物質が近くに存在することなど、新たな発見だった。
    ◆鉱物は、高い山、地震の発生する場所にもとても関わりがあることがわかり、地球についてもっと詳しく知りたいと感じた。宝石も合成出来る物があることも知り、気を付けなければいけない時代だと思った。沢山興味深く、楽しく学習させて頂きありがとうございました。



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