高校生のための先端科学技術体験合宿プログラム
サイエンスキャンプ2011 岡山大学会場
概要
組織
応募方法
プログラム
アクセス
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実施期間
2011年8月16日(火)〜 8月20日(土) 【4泊5日】
会 場
岡山大学大学院 自然科学研究科
(宿泊:岡山県青年館 & リーセントカルチャーホテル)
対象
高校生(25名)
参加費など
プログラム期間の実習参加費・宿泊費などは不要です。
(会場までの交通費は,自己負担となります。)
キャンプの概要
酸化物超伝導体とセラミックスをキーワードとして、試料の作成から測定、解析、議論、成果発表までを一連のプロセスとして体感し、その魅力を理解することにより、今後の自主的な学習や目標に向かう意欲を育むことを目標にしたプログラムです。
また、地元岡山県の特産品である備前焼セラミックスの色などの特性を電子論から学び、超伝導体との密接な関連を通して異分野融合の大切さを実感します。
合宿の中で、科学好きの新しい仲間や大学生、そして大学教員との交流を深めて、科学研究への意欲を高めます。
【キャンプのプログラム内容】
(1)「超伝導体の合成と測定」実験
銅酸化物高温超伝導体の試料作成を参加者自らでおこないます。
原材料を必要な分量(モル比)に秤量したのち、均一になるように十分に混ぜ合わせます。
その後、押し固めてペレットを作成して電気炉に入れて約1日加熱して反応させます。
4日目にはできあがった試料を使って電気抵抗や磁気的な特性の温度変化を測定します。
この時必要な測定技術の修得や測定装置の作成なども実習します。
(2)「超伝導と量子効果、備前焼とセラミックス」講義
超伝導状態は、通常は負電荷同士で反発しあう電子が周りの原子の協力によりお互いに引力を及ぼし合った結果、2つの電子がペアを作ることで発生します。
この超伝導発生メカニズムや日常生活の常識とは異なった量子効果に関して、入門レベルからの解説を行います。
また、岡山の特産品の一つである備前焼・セラミックスと量子科学との関わりなども講義します。
(3)「極限状態−極低温、超高圧、強磁場の世界−」 演示、説明、体験
液体ヘリウムを使う極低温実験装置、高圧の発生装置、そして超伝導磁石を使った強磁場装置などを見学・体験します。
極低温実験では、液体窒素や液体酸素、液体ヘリウムの観察も予定しています。
また、超伝導物質作成に関連する講義や見学も行います。
(4)「大型放射光研究施設SPring-8」、「岡山セラミックスセンター」見学
超伝導体の研究にも欠かすことのできない高輝度X線を用いた物性研究を行っているSPring-8の見学を行います。
また、岡山での特色ある研究の一環として、岡山セラミックスセンターにおいて、備前焼・セラミックスや高温での測定装置などの見学も行います。
(5)コミュニケーション
科学研究を進めるための重要なポイントを大学教員や大学院生との交流会などで学びます。
また、科学のコミュニケーションに欠かせない英語に関する体験講義も行います。
(6)実験結果発表会
自分たちで作成した試料を測定し、超伝導の特性などに関する実験結果をまとめて発表会を開催し、議論を行います。
5日間に学んだことをしっかりまとめて下さい。
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