高校生のための先端科学技術体験合宿プログラム
サイエンスキャンプ2011 岡山大学会場
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【2011/8/17(水) 2日目】
(1)『銅酸化物高温超伝導体の作成』
講師:味野 道信
概要:銅酸化物高温超伝導体(YBCO)を焼結法により作成
【受講生の感想】
◆押し固めた試料を型から出すことが難しかった。本来は今日以上の長い時間をかけて混ぜるということを聞き、
いつか本格的なものもしてみたいと思った。
◆いよいよ超伝導体を作り始めた。学校では殆ど実験をしていないので基本的な手順ができるかどうか不安だったが、
メンバ−は手際良くしていたのでさすがだなと思った。大学院のチュ−タ−さんは話がわかり易くてもっと聞いていたいと思った。
◆囲いのある電子天秤を見るのは初めてだったので少し興奮した。
◆何もかもが初めての体験で、科学の実験はとても楽しいと思った。作成したペレットが浮くかどうかが心配だ。
(2)『体温で発電できるか? −熱電発電で低炭素化社会を実現−』
講師:野原 実
概要:「熱電発電」について/熱・電気の学習/熱電変換材料の仕組み 等
【受講生の感想】
◆手回し発電機を使って電気を起こす時に使ったペルチェ素子を初めて見てとても興味を持った。
◆暑かったこともあり、発生したひんやり感が身にしみた。無駄になっている熱というのは本当に多いと思うので、
是非とも活用できるようになってほしいと感じた。
◆身近な熱の利用の仕方が面白いと思った。自分が何気なく利用している物などからアイデアが浮かぶように普段の知識を関連付ける力が要る
と思った。
◆温度差で電気を発生させる装置はとても画期的だと思った。高校ではそのような情報が余り伝わってこないので大学がいかに研究が進んでい
るかがわかった。これがレアメタルではなく、鉄や銅などで開発できたら凄いことだなと感じた。
(3)『低温に関する講義と液体ヘリウムを用いた極低温実験』
講師:大嶋 孝吉
概要:講義「超伝導実験のための知識」
実験「液体窒素を用いた実験 熱起電力、抵抗値温度変化、液体ヘリウムの観察、減圧による超流動転移、
金属の超伝導転移」
【受講生の感想】
◆液体酸素に磁性があることを初めて見て知ることができたのでとても嬉しかった。
◆講義では、前の時間にメンバ−と話していたことが出てきたので凄いと思った。実際に液体窒素・酸素を見てみると以前よりも深く印象に残っ
った。常識では考えられないことが沢山あるのは見てみたいけど、その前に身の回りについてよく理解しておく必要があると思った。
◆どれもこれも初めてで、常温で気体の物質が液体なっているのを見られるのは、私にとっては未知の世界だった。教科書でも見たことが無かっ
たので、帰って親・友達・先生にも話そうと思う。
◆自分の知らない未知の分野に足を踏み入れた気がした。
(4)『備前焼"火襷"模様の材料科学的研究』
講師:高田 潤
概要:備前焼と有田焼/備前焼"火襷"模様 冷却速度と色 微細構造 酸素分圧の影響 等
【受講生の感想】
◆家にある備前焼1つにしても何も知らなかったんだなと思った。身近なもので見慣れていても、それをただ知ってい
ると考え見向きもしないのではなく、考えてみることも大切だと思った。
◆昔の人が酸化鉄を利用していたのはすごいと感じた。
◆先生がとても楽しそうに研究を紹介していたのが印象的だった。身近なものも立派な研究対象になることに感動した。
(それを研究しよう決めた着眼点もすごいと思った。)
◆今回まで備前焼などの焼き物に科学がとても関係しているなんて考えたこともなかった。
◆科学は身近だと改めて感じた。もっと身近な物から調べていっても色々なことがわかるのではないかと思ったので、これからは興味を持った物
を自分なりに調べればいい学習になると思った。